タロットカードは、本に書いてある意味を当てはめるだけではなく、カードの流れを読むことが大切です。
その場に置かれているカードから感じるインスピレーションを大切にしましょう。
そういう人も、本もたくさんあるけれども、実際にどうやればいいのか? 悩んだり、行き詰まる方も多いのではないでしょうか。
本に書いてあるカードの意味を自分なりに解釈し直して、タロットカードから受ける「感じ」を大切にする。そして、さらに占いを楽しむヒントを書いていこうと思います。
五感を使ってカードを読み解く
五感とは、見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触るという、私たちの外側を感じ取る働きのことです。
毎日の生活で何気なく使っているこの五感を、タロットリーディングにも使ってみましょう。
カードに書かれているものを見て、さらに想像を広げていきましょう。匂いを嗅いだり、食べてみたり、触ってみたりするのです。
魔術師の使い慣れた杖。重みがあって使い慣れた、頼もしい触感を「触って」感じ取る。
女教皇と向き合っていると、彼女の後ろにある海の、静かで絶え間ない波の音が「聞こえて」くる。
女帝の庭にお邪魔して、豊かな実りの果実を「味わって」みる。果汁が口の中に弾ける。
描かれたアイテムが、自分の目の前にあるように想像すれば、本で読んだり意味を暗記した以上の学びがあるでしょう。
本当タロットカードから受け取ることを体験し、その体験が占いを豊かにしていきます。
時間を決めオンオフを切り替えて楽しもう
タロットカードを感じる作業は思った以上に楽しいものです。
授業中や仕事中にもカードのことを考え出したら注意してください。
現実の世界と、想像の世界は意識して切り離すべきです。
タロットカードを感じる作業は、精神的な余裕のあるときに、決まった時間だけ行いましょう。
得るものがあったらメモしておくのは問題ありません。気になることがあっても、タロットのための時間が終わったら、キッパリと気持ちを切り替えることがとても大切です。
飲み会の最後に一本締めってありますよね。
あれをやると、気持ちが「飲むモード」から「帰るモード」に切り替わると思います。
気持ちを切り替えるために、実際に手を叩くのはよい方法かもしれません。
部屋を明るくしてお茶を飲むなども有効です。
タロットカードの酔いから覚める方法を、自分なりに探してみましょう。
タロットカードの中に入って帰ってくることと、現実の距離感がつかめるようになれば、その先に自分をなくさずに、カードも大切にする「カードとの対話」が成り立ちます。