上が震(雷)、下が乾(天)でできている卦です。
雷は勢いよく進むエネルギー、竜で例えられることもあります。
天はどこまでも広がる空、陽の気の象徴です。
全体で見ると、陰が2つ、陽が4つで陽の方が多くなっています。
プラスのエネルギーがますます活気づいている様子を表します。
天の表す陽の気が、雷の表す勢いに乗って盛んになっていきます。
雷天大壮は春分の卦
大壮は、十二消息卦(じゅうにしょうそくか)という、季節を表す12の卦のうちの「二月」に配置されています。
旧暦の二月ですので、太陽暦でいう3月の半ば、春分(3/20)からの約一ヶ月を指します。
春分は昼の長さと夜の長さが等しくなる日であり、
以降季節は夏へと近づいていき、昼の長さが伸びて暖かくなっていきます。
だんだんと太陽の勢いが増す様子を表しています。
スピーディーで力あふれるカリスマ
上にある雷の卦が「外に見せる自分」、下にある天の卦が「心の中の自分」として考えたとき、
人に対して勢いがあってエネルギッシュな印象を与え、
心の内側は、積極的な力で満たされている。
まわりを引っ張っていくカリスマ性があり、即決即行動する速さを持っています。
それだけに、悪い方にもまっしぐらで、まわりまで巻き込んだり、
ストレートにぶつかっていくので相手がついていけなかったりする場合もあります。
人間関係でこの卦が出た場合は、自分の力が強すぎることを認識し、相手に合わせる意識を持つことでうまくいくでしょう。
やりたいことを思いっきり出来るパワーを上手に使おう
この卦が出た方は、すべてが思い通りにいくでしょう。
しかし、まわりからはワガママ、身勝手だと思われることもありそうです。
上手く行っているときこそ、あなたのために動いてくれている人が居ないか、
我慢させている人がいないか目を配り、ケアをすることも視野に入れましょう。
単独行動でどんどん結果を出していけるときです。
一方、「グループで」「みんな一緒に」となると、まわりのペースの遅さに、やきもきするシーンも。
相手の意見を聞く姿勢を持つための絶好の機会と取るも良し、
この時期はなるべく一人で成果の出せるものに集中するのも良いでしょう。
エネルギーが満ちあふれているときです。
自分の中の活気を上手にコントロールして、発揮するときと押さえる時を見分けることがテーマです。
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