上の卦が坤(地)下の卦が震(雷)でできている卦です。
地はどっしりと全てを包み込む大地、陰の気の象徴です。
雷は勢いよく進むエネルギー、竜で例えられることもある力強い象徴です。
十二消息卦の順番では、全てが陰の気でできている「坤為地」の次にあたります。
陰の極みである坤為地の状況の中に、一番下から陽が帰ってきた様子と考えられます。
一番下なのでパワーは一番弱いのですが、ここから運気の流れが変わるターニングポイントと言えるでしょう。
このあと陽がどんどんと上へ伸びていくことになります。
地雷復は冬至の卦
坤は、十二消息卦(じゅうにしょうそくか)という、季節を表す12の卦のうちの「十一月」に配置されています。
旧暦の十一月ですので、現在でいう十二月の半ば、冬至(12/22ごろ)からの約一ヶ月を指します。
冬至は一年のうち昼間がもっとも短く、夜が長くなる日です。
冬至を過ぎると再び昼間の時間が長くなってくるので
冬至が一番太陽の力が弱まる瞬間であり、ここを過ぎてからは運気が上り調子になるという考え方もあります。
勢いを秘めた穏やかな人物
下にある卦が「心の中の自分」、上にある卦が「外に見せる自分」として考えたとき、
心の中にはエネルギーの芽生えがあり、対外的には全てを受容する人物と読めます。
自分の中に能動的な勢いやエネルギーがありますが、それをワガママに貫き通そうとはしません。
周りに合わせることを知っているので、自分のパワーをどう表現していけば良いのか判断できる人です。
ルールや周りの空気に沿って動き、その中で自己実現を成し遂げます。
自然と仲間が集まり、彼らと共によりよい結果を目指せるでしょう。
回復の兆し ものごとを受け入れ、従えば吉
占いでこの結果が出た人は、状況はよりよくなると期待できるときです。
行き詰まりを感じていたことに微かな希望を見いだしたり、
辛いことはいつまでも続かないのだという実感がもてたりするでしょう。
自分に主導権が渡ってくるのを感じたときは、
周りの空気を見ながら、仲間を集めるのに良いとき。
いきなり大きく仕掛けるのではなく、状況の流れに従うことで上昇気流に乗れるでしょう。
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