上が坤(地)、下が乾(天)でできている卦です。
地はどっしりと全てを包み込む大地、陰の気の象徴。
天はどこまでも広がる空、陽の気の象徴です。
地が上で、天が下なのは不思議におもわれるかもしれませんが、
上に上がる性質の陽の気が下にあり、下に下がる性質の陰の気が上にあることで
バランス良く循環している理想の状態であると考えられます。
陰と陽はバランスが取れていることが望ましいという考え方があります。
地天泰は春の訪れの卦
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この卦は、十二消息卦(じゅうにしょうそくか)という、季節を表す12の卦のうちの「一月」に配置されています。
旧暦の1月ですので、太陽暦でいう2月の半ばです。
十二支を一年に割り振ったとき「寅」が入る季節です。
「寅」は五行のうちの「木」が始まるところ、春の訪れを象徴します。
陰と陽がバランス良く交わり、春からまた新しい一年が始まります。
心は強く、人には優しい人格者の象徴
上にある地の卦が「外に見せる自分」、下にある天の卦が「心の中の自分」として考えたとき、
心の内側には、ポジティブで積極的、エネルギッシュな気持ちがある。
人に対しては物腰優しく、相手を受け入れる気持ちがある。
いわゆる人格者としての「君子」の出で立ちを表します。
エネルギーが満ち、良い人間関係がはぐくまれる
この卦が出た方は、新しい年を迎えたときのように、
希望に満ちて新しい目標を立て、将来に向かって前向きに進んでいけるでしょう。
やりたいこと・実現したいアイデアが春の新芽のように湧き上がってきます。
心の中に強いエネルギーがありながらも、意見をまわりに押しつけず、協調して進んでいけるでしょう。
だからこそ人気が集まり、さらに未来は開けていきます。
人と交わることでさらに望ましい状態が訪れるでしょう。
人間関係や恋愛でこの卦がでたら、素晴らしい結果となります。
お互いの足りないところを補い合えるベストパートナーとなるでしょう。
小さくまとまっていると、だんだん旗色は悪くなります。
賢く優しい賢者を目指して生活することで、この卦を活かしていきましょう。