下の卦と上の卦が坤(地)でできている卦です。
地はどっしりと全てを包み込む大地、陰の気の象徴です。
二つ重なることで、意味がより強まります。
陰は従順な性質があるとされています。
この卦は、人に従うこと、穏やかに生活することを吉とします。
人を受け入れ従えるのは、心の器の大きさ、包容力のある人間である証です。
坤為地は小雪の卦
坤は、十二消息卦(じゅうにしょうそくか)という、季節を表す12の卦のうちの「十月」に配置されています。
旧暦の十月ですので、現在でいう十一月の半ば、小雪(11/22ごろ)からの約一ヶ月を指します。
「寒くなって雨が雪に変わる季節」と言われています。チラホラと雪を見ることもあるかもしれません。
木の葉が散って、北風が肌寒くなってきます。
人に従い、よい出会いを得る。人の意見を受け入れる人物
下にある卦が「心の中の自分」、上にある卦が「外に見せる自分」として考えたとき、
心身共に安定し、全てを受容する人物と読めます。
自分ひとりで新しい道を切り開くよりも、
誰かに従ったり、状況に合わせて行動していくのに向いている人物です。
そうしているうちに、良い指導者に恵まれたり、自分を伸ばせる環境にたどり着けます。
また、包容力のある態度でものごとを受け入れれば、自分をよりおおきくできます。
ものごとを受け入れ、従えば吉
占いでこの卦が出た場合は、穏やかに状況に従って行動してみましょう。
先頭に立ってみんなを引っ張っていくよりも、
周りに従うことによって、多くのものを手に入れ、成長できるときです。
普段は食わず嫌いなものも、今ならチャレンジできるかもしれません。
自分からは選び取らないようなものを周りから提案されたときはチャンスです。
あなたの可能性を広げるためにも、与えられたものを受け入れ、人に従ってみましょう。
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