ミシェル・ビュトール『心変わり』は一風変わった小説です。
ともかく具体的で徹底的に写実的です。
固有名詞も沢山出てきますので、その場所を知っていないとまったくイメージが湧かないことも。
でも現在はグーグルストリートビューが使える良い時代になりました。
1957年の作品ですが、パリやローマには描写されたのとまったく同じ景色が残っている場所もあります。
私が見つけた『心変わり』に出てくる景色をグーグルストリートビューでご紹介します。
主人公の住居パンテオン広場15番地。ぐるっと景色を回すと、パンテオンの目の前なのが分かります。
タクシーから見たソルボンヌの広場(奥に教会)
背教者ユリアヌス帝の公共浴場
葡萄酒倉庫 現在はパリ第6大学になって面影は見られません。
植物園の鉄格子
オーステルリッツ橋ごしにノートルダムが見えるかな?
主人公の事務所
エゼードラ公園の噴水
クィリナーレ・ホテル
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ヴェネツィア館
ジェズ教会
サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会
セシルの家。「見えにくいパドヴァの聖アントニウス像」が小説の記述通り門の上にあります。
ラルゴ・アルジェンティーナ。Largo di Torre Argentina(トッレ・アルジェンティーナ公園)
現在もタクシー乗り場があります。
ファルネーゼ館。フランスの国旗が飾ってありますね。現役でフランス大使館です。
コルソ街 ドリア館向かい 現在は銀行ではないようです。
リソルジメント広場のバス停。
ヴァチカン美術館内部です。本文では「古代彫刻がだらだらと」並んでいると評されています。
システィーナ礼拝堂
ナヴォナ広場
リストランテ・トレ・スカリー二
セシルの家ちかくのピザ屋(推定)
サン・ルイ島のカフェ(推定)
ノートル=ダムが見えるバス停
パレ・ロワイヤル庭園前バス停
ジャンヌダルク騎馬像
テュイルリー宮邸の「カインの息子たち」
カルーゼル凱旋門側からエトワール凱旋門とオベリスクを望む
パンニーニの絵『Picture Gallery with Views of Ancient Rome Roma Antica』
パンニーニの絵『Picture Gallery with Views of Modern Rome』
リシュリュー通りで食事(推定)このあたりは現在、日本人街になっている様子。
コーマルタン通りのバー(推定)
マドレーヌ駅前のマドレーヌ広場
オデオン駅前
パンテオン横のルソー像
ハドリアヌス荘
サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会
ピエトロ・カヴァッリーニの『最後の審判』は西壁にあるそうで、おそらく別室なのかな?と思って探したけれどストリートビュー上には見つかりませんでした。
絵自体はこちらから詳しく見られます。
https://www.wga.hu/html_m/c/cavallin/lastjudg/index.html
テルメ美術館(ローマ国立博物館) リウィア皇后の食堂の壁画
フォロ・ロマーノからパラティーノ丘へ
パラティーノ丘
セプティミウス・セウェルスの凱旋門
カラカラ帝公共浴場
ウェヌスとローマ神殿
コロセウム
コンスタンティヌス帝の凱旋門
ウェスタ神殿
ヤヌス・クァドリフロンスのアーチ
ファルネーゼ公園 浴槽の形をした噴水
カンポ・デイ・フィオーリ広場
テーヴェレ河沿い
サンタンジェロ橋
ディオクレティアヌス帝の建造物の廃墟
マエケーナス講堂の向かいにある映画館(推定)
右手に振り返るとマエケーナス講堂が見えます。
チェチリア・メテッラの墓
オデオン座街にあるとても静かでかなり快適なホテル(推定)
ファルネーゼ広場の小さなバー(推定)
モーセ像
ポルタ・マッジョーレ
3×3の穴が空いている白い石がパン屋の墓です。
穴の上のレリーフにパンを焼く様子が描かれています。
こちらの記事でレリーフを確認できます。
ミネルウァ・メディカ神殿
ネロ帝の黄金の家
クローチェディマルタホテル
フォロ・ロマーノ